ナイスパス 乗降におけるデータの変化

ナイスパスは20件の履歴のほかに、最新1件の乗降情報を保持しているようです。

鉄道とバスとでは動きは異なるようですが、鉄道でもバスでも、乗車中ということは分かり、また降車した段階で、乗降の情報が全て揃います。
では乗車中に、乗車している情報がどれだけカードから得られるのでしょうか。

実際のカード内情報の動きを見ながら検証したいと思います。

データは提供いただいたものそのままで、日時・金額・乗降した場所、乗車したバスの車輌などが完全に特定できますが、個人を特定できるものではないので、特に隠さずそのまま掲示してあります。問題あればお知らせ下さい。



鉄道


鉄道乗車 新浜松(01)駅


(残高情報)
020B:0000 25 58 AA 8C 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
YYYYYYYYYYY
020B:0001 21 30 5F 61 81 A0 11 08 00 0C 30 5C 00 00 00 00
FF
020B:0002 10 0C 3B B1 44 39 01 24 01 CA A3 A3 F9 B2 00 27
KKKKK SS SS #######%%%%%%%
(履歴)
030F:0000 21 2E 61 01 2F 3F 9B 20 00 0A 5E 0F F4 2F E4 00
#######%%%%%%% FF

※乗車段階では残額情報部は更新されますが、履歴部は前回のままで更新されていません。
従って10ニブル(5オクテット)が一致するかどうかで、乗車中かどうかを判断することは可能そうです。

残額情報部の凡例
Yは残額(ポケット1)
Fは処理内容 0x11 = 鉄道乗車改札機(1)/乗車(1)
Kはバスでは系統NO欄、鉄道では無効の可能性あり
Sは駅または整理券番号、鉄道では駅番号 01=新浜松 前回分は無効
#は今回の駅 0xCAA3A = 830010 = 新浜松
%は前回分、ただし降車ではなく乗車した場所が残る

鉄道降車 上島(07)駅


(残高情報)
020B:0000 24 B8 AA 8C 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
YYYYYYYYYYY
020B:0001 21 30 5F 61 61 41 23 08 00 10 2F E4 00 00 00 00
FF
020B:0002 00 0C 61 01 44 39 01 07 01 CA A3 AC AA 76 00 28
KKKKK SS SS #######%%%%%%%
(履歴)
030F:0000 21 30 49 C6 10 CA A3 AC AA 76 23 1F F0 2F 44 00
#######%%%%%%% FF

※降車段階では残額情報部の降車情報も書き込まれ、また履歴部も1件挿入されます。
降車段階では10ニブル(5オクテット)が一致しています。

残額情報部の凡例
Yは残額(ポケット1)
Fは処理内容 0x23 = 鉄道降車改札機(2)/降車(3)
Kはバスでは系統NO欄、鉄道では無効の可能性あり
Sは駅または整理券番号、鉄道では駅番号 01=新浜松、07=上島
#は乗車駅 0xCAA3A = 830010 = 新浜松 (※乗車時に書かれ降車時も変化しない)
%は降車駅 0xCAA76 = 830070 = 上島

鉄道の場合について


乗車中にも、どこで乗車したかがカード内から把握できます。
また履歴情報では乗車時刻は記録されず、降車時刻も精度が10分単位と悪いものの、最新1件については乗降ともに時刻が記録され、かつ精度も1分単位となっています。

うまく履歴情報と混合できれば、最新1件については、それなりに正確な情報を補うことが可能と思われます。


バス


バス乗車


(残高情報)
020B:0000 23 DC AA 8C 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
YYYYYYYYYYY
020B:0001 21 30 6D E0 6D 80 51 08 00 0A 2E CC 00 00 00 00
FF
020B:0002 04 4C 1C 68 03 FE 94 A2 00 00 00 00 00 00 00 00
KKKKK SS SS #######%%%%%%%
(履歴)
030F:0000 21 30 52 13 D6 00 00 02 99 50 5E 0F F6 2E 68 00
#######%%%%%%% FF

※乗車段階では残額情報部には乗車位置などは記録されません(今回停留所番号欄には0が書かれるもよう)。また履歴部も前回のままで更新されていません。
残額部と履歴部の10ニブル(5オクテット)は一致しないので、バスでも乗車中かどうかを判断することは可能そうです。

残額情報部の凡例
Yは残額(ポケット1)
Fは処理内容 0x51 = バス(5)/乗車(1)
Kはバスでは系統NO欄 乗車時は書かれない(無効)
Sは整理券番号 乗車時は書かれない(無効)
#は乗車停留所 乗車時は書かれない(無効)
%は降車停留所の代わりに前回分(前回の乗車停留所番号=0が書かれている可能性) 

バス降車


(残高情報)
020B:0000 23 28 AA 8C 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
YYYYYYYYYYY
020B:0001 21 30 6D E0 6E E0 5E 08 00 12 2E 68 00 00 00 00
FF
020B:0002 00 00 37 40 42 CC 12 16 04 29 95 02 99 96 00 2B
KKKKK SS SS #######%%%%%%%
(履歴)
030F:0000 21 30 53 03 74 29 95 02 99 96 5E 0F EE 2D B4 00
#######%%%%%%% FF

※降車段階では残額情報部の乗降の情報が書き込まれ、また履歴部も1件挿入されます。
降車段階では10ニブル(5オクテット)が一致しています。

残額情報部の凡例
Yは残額(ポケット1)
Fは処理内容 0x5E = バス(5)/精算(E)
Kは系統NO欄 0x42CC = 17100
Sは整理券番号 乗車0x12=18 降車0x16=22
#は乗車停留所 0x29950 = 170320 = 紺屋町
%は降車停留所 0x29996 = 170390 = 博物館

バスの場合について


バスの場合、鉄道とは違って、乗車した時点では、停留所番号ないし整理券番号などはカードに書かれないようです。
ただ、処理内容としてバスに乗車したという情報は書いているように思われます。
実際には暗号化された領域に乗車位置が書かれている可能性はありますが、可読範囲内には少なくとも書かれないようです。

乗車したという処理情報が書かれているため、整理券番号なども乗車時に書かれていることが期待されましたが、残念ながら期待は裏切られたもようです。

2016/09/27(火)13:48 |Comments(0) |Trackback(0)

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