𠤾 ふねがしずむ

なんだかとっても!いいかんじ説明シリーズ 第6回

1番サビの後半に登場する字


𠤾
部首: 匚 + 7画
総画: 9画
解字: ⿷匚⿰口今

文字番号
U+2093E
諸橋 2622
康熙 0153.380

この字は、歌詞中では「ふねがしずむ」として使われている。

諸橋大漢和辞典には、次のように書かれている。
【𠤾】 2622 カン ゴン 〔玉篇〕胡耽切 ※韻の説明は「覃、平聲」
船が水底に沈む。 〔玉篇〕𠤾、船沒底也。

字そのものは日本語の音読みで「カン」「ゴン」と読むと書かれているが、呉音・漢音・唐音、いずれかは不明。


また、康熙字典にもこの字がある。
康熙字典網上版には、次のように書かれている。
𠤾 〔玉篇〕胡耽切音含船沒底也

音は、反切で「胡耽」、直音法で「含」としている。義は大漢和辞典に引用されているとおりである。

「船が沈む」なら、「船が沈む」と書けば良いのではないかという気しかしない。
現用の中文では、大陸簡体で「船沉没」、台湾正体で「船沉沒」とのことで、日本語の「船が沈む」そのままである。
匚に吟と書かれても、「船」や「沈」という意味が見えてこないのが弱い。


最後に歌詞の訓読みについてだが、諸橋の「船が水底に沈む」から転じて「ふねがしずむ」として使われるようになったと見られる。
字義からすれば間違ってはいないが、例によってこれもコンセンサスの面で弱い、という結論になるだろう。


←第5回 第7回→

2010/02/23(火)09:13 |Comments(2) |Trackback(0)

文字 | 言語学 | 学問・文化・芸術 | [編集]

▲ページトップ

コメント

音舍→音含

康煕字典の文言は、見にくいんですが、

𠤾 〔玉篇〕胡耽切音船沒底也

でなく

𠤾 〔玉篇〕胡耽切音船沒底也

です。
2010/02/23(火)12:17 |lizard | URL |編集
▲ページトップ

ご指摘ありがとうございます。

修正するついでに、康熙字典の解釈方法について一行書き足しておきました。
2010/02/23(火)12:54 |miraicorp | URL |編集
▲ページトップ

コメントの投稿

𥆞 めがまわる ホーム 花園フォント
トラックバック

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
▲ページトップ

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

プロフィール

miraicorp

Author:miraicorp
未来情報産業(株) 社長

主として「ICカードこれひとつ」や「文字、文字コード」処理、時々C++などについて記述しています。

twitterツイッター

管理用

検索フォーム

お知らせ

コメント等お気軽にどうぞ。

気に入ったら拍手して頂けると、今後の記事を書く際の参考や励みになります。

■お仕事を募集しております
ソフトウェア製造の仕事や、原稿執筆の仕事などを随時受け付けております。
お気軽にご相談下さい

■初めての方へ
こまごまと更新しているため、他にも関連する記事があるかもしれません。
「月別アーカイブ」「検索フォーム」「カテゴリ」などをお試し下さい。
トップページはこちら

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

広告枠

メール

メールはこちら

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSリンクの表示

QRコード

QR