絵文字とUnicode

小形克宏さんの新しい記事、絵文字が開いてしまった「パンドラの箱」第4回--絵文字が引き起こしたUnicode-MLの“祭り”が掲載されました。
小形さんのブログに、明朝、CNETに絵文字の原稿が掲載として報告されています。



絵文字は将来的にISO/IEC 10646やUnicodeに全部が追加されることになると思われますが、このようなものが本当に登録されてしまうとは、ある種の驚きすら感じます。
どう考えても冗談としか思えないような絵文字もある中(「う○ち」とか)、基本的に全部が登録されるらしいことを見て、その動向が見守られました。
争乱を極めたようですが、なんとか収拾が付きつつあるようです。

ただ、ISO/IEC 10646:2003/Amd.8:2009 (Unicode 6.0相当)のプロポーズ・ドラフト段階でも提案された全てが収められているわけではないので、実際には全部が入るのはまだまだ先の話かも知れません。



さて、日本の携帯電話機では絵文字は当然のように使われて久しい。
携帯電話機だけでなく、現在はWILLCOMしかありませんがPHSでも利用可能で、WILLCOMでは電子メールの他にライトメールというISDNのサブアドレスを使ったメール機能(大昔は「Pメール」と呼んでいたもの)ですら使える。
PHSのPメールで、短いカタカナで交信していた頃を思い出しますが、隔世の感があります。

しかしここまで徹底するのは、要するに「需要がある」ことに加えて「対応していないと売れない」という、商業的事情があることは疑いようがないでしょう。
当時は競争のように、どんどん意味不明な絵文字が追加され数を競っていましたが、現在ではキャリア同士が歩み寄り、相互変換などにも対応するようになりました。
また今では、mixiのようなSNSの日記その他でも利用可能で、要するに携帯電話機のみならずPCでも利用したい層が増えていることを物語っています。


個人的感想をいうと、絵文字というのは、いわゆる文字とは違うように思います。
これは要するに「象形文字」であったり、「アイコン」であったりします。
日本語は漢字という表意文字を利用するわけですが、もっと原始的なものが絵文字であると言えます。
まぁ、大昔のパソコン通信の時代から、(^^)v といった顔文字やアスキーアートといったものは使われています。この顔文字が技術力によって高性能化したものが絵文字だと考えれば、絵文字を軽く見たり批判したりす資格は無さそうにも思いますが、とにかく、こういった「漢字とは違う表意文字」(?)は、古くから需要があったようです。



話を戻しますが、今回特筆すべきと思ったのは、記事中の国旗の件の争乱についてです。詳しく書かれています。
追加予定の、謎のAA,AB,AC…ZX,ZY,ZZがなぜこうなったのかの顛末が分かり易いですね。

国旗は色々と政治的事情が絡むので難しいと思うのですが、個人的に興味を引いたのが、次。
>体制が変わるときには国旗も変わる。
>歴史上の旗も符号化する必要があるだろう。
結果として、文字の名前は「EMOJI SYMBOL JP」みたいに旗の概念は排除されてはいるものの「国旗」は符号化可能になったわけです。では意見にあるように、時々旗が変わる国はどうするのか。

やはり「異体字セレクタ」なんでしょうか?

そもそもこの文字が U+E02xx という位置で本当にいいのかどうか疑問に感じてますが(SMPの方がよいのではないかと思う)、仮に歴史的なドイツの旗を符号化する場合

U+E0252 U+FE00
とか
U+E0252 U+E0100
みたいな感じになるのでしょうか。

ここまで来ると、もはやパンドラの箱なんて問題ではないですね。とんでもない事になりそうです。

2009/06/05(金)11:18 |Comments(0) |Trackback(0)

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